外陰部痛の正確な原因はわかっていません。
膣前庭症候群(現在では前庭神経症と呼ばれています)が、IC患者の11%に報告されています。
膣前庭症候群は、外陰部を触ると強い痛みを感じることが特徴です。
膣前庭は、クリトリスの後方に位置していて小陰唇の間にあります。
腟前庭痛(Vestibulodynia)は、しばしば外陰部痛の亜型と考えられています。
しかし、外陰部痛では感覚刺激がなくても痛みがあり、痛みの部位は前庭のほか、外陰部、会陰部、内股が含まれることがあります。
国際外陰部疾患学会(ISSVD)は、外陰部痛を「焼けつくような痛み、不快感が関連する所見や臨床的に特異的な神経学的疾患がないにもかかわらず発生し原因不明なもの」と定義しています。
診断方法は
綿棒で患部に触れ、その状態を記録します。
(軽度、中等度、重度、またはVASで0から10までのスコア)。
この “焼けるような “痛みは、神経障害性疼痛反応を示唆するものです。
疼痛線維の増殖、組織の紅斑、および挙筋の過緊張がみられます。
外陰部痛は、少なくとも3ヶ月間存在し、その期間中に
感染症、皮膚病、腫瘍性疾患、神経症状が除外されていなければなりません。
臨床的に、外陰部痛とその亜型に対して綿棒(Q-Tip)テストより広く使用されている標準的なテストは、現時点ではありません。
外陰部痛はICを持つ女性の25%に影響を与える4番目に一般的なIC関連症状であることが判明しています。
外陰部痛の有病率を調査した3つの研究に基づく推定では、240万人以上が外陰部痛に悩まされていることが示唆されています。