IC(間質性膀胱炎=Interstital cystitis)と診断された患者の多くは、線維筋痛症と一致する症状も有しています。
ミシガン州ロイヤルオークのWilliam Beaumont病院の泌尿器科部長であるKenneth Peters博士が2008年に行った調査です。
2008年、ミシガン州ロイヤルオークのWilliam Beaumont病院の泌尿器科部長であるケネスペーター博士による調査で、
同病院のIC患者の21%が線維筋痛症の症状を持っていたことが明らかになりました。
この関連性を理解するためには、より多くの研究が必要です。
また、IC患者の何パーセントが線維筋痛症であるのかについても、さらなる研究が必要です。
レナ(患者さん) のコメント
線維筋痛症とICの間には多くの類似点があります。ICは医学界や一般の人々にはあまり知られていません。
私が病名を告げると、とても不思議そうな顔をします。
正直言って、発音するだけでも面倒な言葉です。
発音するのが面倒なんです。また、線維筋痛症と同様に、ICも診断されない、あるいは誤診さ
れます。
この病気を理解し、適切な検査をして診断してくれる医師を探すことは非常に大変です。
もう一度、重要なことを書いておきます。
ICは、線維筋痛症と同じように、心身症でもストレスによるものでもありません。
また、食事は症状を抑えるために非常に重要ですが、症状を引き起こすものではありません。
補足 (引用: https://nanri-urology.com/disease/icbps)
間質性膀胱炎・膀胱痛症候群(Interstital cystitis/Bladder Pain Syndrome: IC/BPS)とは?
今でこそ泌尿器科医の間では広く知られるようになった病気ですが、まだ知らない医師は多いかもしれません。
原因は不明で正確な病態もまだ分かっていません。
女性に多い病気で、男女比は1:5ぐらいだと言われています。
診断が難しいため、「過活膀胱」や「慢性膀胱炎」、「心因性頻尿」、男性であれば「慢性前立腺炎」と診断されてしまうことがあります。
「間質性膀胱炎 (Interstitial cystitis: IC)」という用語には国際的に合意された定義がありません。
同じ病態の患者さんなのに日本を含むアジア、米国、欧州で名称が若干異なるため、日本では2019年4月に発刊されたガイドラインから病気の総称を間質性膀胱炎・膀胱痛症候群 (IC/BPS)と決め、膀胱の中の様子(膀胱内視鏡検査所見)で「間質性膀胱炎(ハンナ型)」(HICと略します)と「膀胱痛症候群」(BPSと略します)に分けて治療方法を考えていこうという方針になってきました。
そして「間質性膀胱炎(ハンナ型)」の一部(重症型)は国が認定する指定難病になっています。